ファイルのコピーや名前の変更、ファイルの一覧などの処理はマクロの記録ではできません。まずは、 VBAのライブラリのDir関数などが使えるようにします。
ファイルとフォルダの関係、Windowsのドライブ、フォルダによる階層構造、パスやカレントフォルダなどWindowsのエクスプローラーのファイル操作と同じことをVBAライブラリでもできる。
この2つを例にファイルの操作を説明する。2つのフルパスを示す。
ディスクトップ:C:\Users\take\Desktop
ドキュメント :C:\Users\take\Documents
takeはログインユーザ名。takeはWindowsにログインする時に使った名前に置き換えて下さい。フルパスとは、ドライブ名C:から始まり、¥を区切り文字にしてフォルダを並べ(最後はファイルのこともある)た文字列のことを言う。
¥マークは英語専用のフォントでは\(バックスラッシュ)になることがある。
ディレクトリ(フォルダ)の構造は、どのフォルダも親ディレクトリ/フォルダは1つだけだが、ディレクトリ/フォルダの下にはいくつでもディレクトリ/フォルダを作ることができる。コマンドプロンプトの2つのドット「..」は、親ディレクトリ/フォルダを意味する。1つのドット「.」は今のディレクトリ/フォルダを意味する。
コマンドプロンプトを実行するとフォルダではなくディレクトリという言葉を使う。以下は、Windowsメニュー/Windowsシステムツール/コマンドプロンプトの画面。
VBAのライブラリのFileSystemモジュール(Module、VBEの標準モジュールに相当)に定義されている。
Moduleアイコンのメンバーは、Classのようにプロパティは無い。Moduleのメンバーは、SubかFunctionプロシージャで定義されている。入力時に?やカッコが必要かどうかは、入力時の引数のヒントから判断できる。Funcitonプロシージャは、戻り値の型があるので()と戻り値を出力するために?も入力する。
VBAのファイル処理の注意点としてファイルの削除は、ゴミ箱に入らないため復活することができない。このことを意識してバックアップのためにコピーをすること。